メガバンクが通帳レス化!相続手続きにどう影響するのか!?必要な対策とは

『相続・遺言ここだけの話』メールマガジンバックナンバー(2021年5月25日)

最近、メガバンク各行で「通帳レス化」の動きが目立ちます。

つまり「紙の通帳」をとりやめて「デジタル化」を進めているのです。

世の中全体で「ペーパーレス化」の動きが加速しているため、

時代の流れにそった対応といえるでしょう。

ただ通帳がなくなると、相続手続きにも大きな影響が及びます。

以下で「通帳レス化時代における相続対策方法」をみていきましょう。

1.各大手銀行の「通帳レス化」の動き

  • 1-1.三菱東京UFJ銀行

三菱東京UFJ銀行は、紙の通帳からweb通帳へ切り替えると先着20万人へ1,000円をプレゼントするキャンペーンを実施し、大好評となりました。

 

  • 1-2.三井住友銀行

三井住友銀行も、「Web通帳切替キャンペーン」を実施。
条件を満たしている人へ、抽選で5万人に2,000円をプレゼントしました。

 

  • 1-3.みずほ銀行

みずほ銀行では紙の通帳を発行する場合、基本的に「1,100円」の手数料がかかるようになります。
これにより、紙の通帳を希望する人は激減するでしょう。

2.web通帳の利用方法

紙の通帳の発行を取りやめると「web通帳」で

取引履歴や残高などを確認しなければなりません。

その場合「スマホ」や「パソコン」の「インターネットバンキング」を利用します。


三菱UFJ銀行の場合には、

基本的にweb上で過去2年分の明細を確認できる仕様となっています。

もっと古い履歴を確認したい場合には、申請すれば10年分の明細書を確認できます。


三井住友銀行は2019年10月1日以降、web通帳利用者は「30年分の明細」を

確認できるようにすると発表しています。


みずほ銀行では、10年分の取引明細書をオンラインで確認できるようになります。

3.通帳レス化時代の相続対策

従来相続が発生すると、相続人たちは「紙の通帳」によって

口座の存在や残高を把握するケースが多数でした。

取引明細書を見ると「生前贈与」や「不正出金」なども明らかになります。

Webに切り替わって通帳が発行されなくなると、

預金の発見や内容の把握などが難しくなるでしょう。

web通帳を選択するのであれば、生きている打ちに以下のような対策が必要です。

 

1.銀行口座の一覧表を作成する

どの銀行にどういった口座があるのか、

支店名や口座番号なども含めて明らかにし、一覧表を作成しましょう。


2.IDやパスワードを残す

それぞれのネットバンキングのIDやパスワードを残し、

相続人が困らないようにしましょう。


3.家族に保管場所を知らせる

銀行口座の一覧表の保管場所を家族に知らせておけば、

万一の時に家族が困りません。

 

4.遺言書を作成する

誰にどの預金を相続させるのか、遺言書で指定しておきましょう。

まとめ

もしも相続人の立場になって、

ネットバンキングにログインできず口座の内容がわからない場合には、

金融機関へ照会して残高証明や取引明細を開示してもらってください。

通帳レス化時代、相続対策方法も従来とは変わってくるでしょう。

不安のある方には司法書士がアドバイスいたしますのでお気軽にご相談ください。

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