「塩漬け不動産」はトラブルのもとになる!

『相続・遺言ここだけの話』メールマガジンバックナンバー(2021年8月16日)

不動産を相続すると、

相続人同士で話し合ったり相続登記したり

しなければならないので、とても面倒です。

必要な手続きをせず、

放置してしまう相続人の方が少なくありません。

しかし不動産を放置すると、たくさんのリスクが発生します。

「塩漬け不動産」にしないで、早めに必要な相続手続きを行いましょう。

今回は「塩漬け不動産」のリスクとトラブルを避けるための対処方法を解説します。

1.塩漬け不動産のリスク

塩漬け不動産とは、必要な相続手続きをしないで放置されている不動産です。

遺産分割が行われていない、

あるいは相続登記が行われていないケースと考えましょう。

以下のようなリスクが発生します。

1-1.固定資産税や管理費用がかかる

何の活用もしていなくても、

不動産を所有しているだけで固定資産税がかかります。

建物であれば管理費用も発生するでしょう。

塩漬け不動産は、無駄なコストを発生させる原因になります。

1-2.近隣から苦情が来る

不動産を適切に管理しないと、近隣から苦情がくる可能性があります。

壁や瓦が崩落して他人にけがをさせたら、損害賠償もしなければなりません。

1-3.「特定空き家」に認定されるリスク

空き家を放置して近隣の環境を著しく悪化させると、

「特定空き家」

に指定されて自治体から改善指導を求められる可能性があります。

それでも放置していると、強制撤去されて解体費用を請求されたり

罰金を科されたりするおそれもあるので、注意しましょう。

1-4.共有のまま放置するリスク

不動産の遺産分割をせずに共有状態のまま放置すると、

1人1人の判断で売却や賃貸、活用ができません。

また共有者が死亡して再度の相続が起こると、

共有持分がどんどん細分化して

「誰が所有者かわからない」状態となり、混乱が深まっていきます。

2.とるべき対処方法は?

不動産を相続したら「塩漬け」にせず以下のように対応しましょう。

2-1.遺産分割協議

まずは相続人同士できちんと遺産分割協議を行い、

不動産の相続方法を決定しましょう。

協議が整ったら「遺産分割協議書」を作成してください。

2-2.相続登記

遺産分割協議が成立したら、速やかに相続登記を申請しましょう。

相続登記をしなければ、

不動産の名義がいつまでも被相続人名義となって混乱が発生します。

2-3.不動産の活用や処分を検討する

不動産を相続したら、放置せずに活用や売却などの処分を検討しましょう。

所有しているだけで固定資産などの余計な費用が発生するので、

早めに計画を建てて実行すると良いでしょう。

まとめ

今後、相続登記は2024年頃までに義務化されていく予定です。

相続登記をしないと過料(罰金のようなもの)を支払わないといけなくなります。

不動産を塩漬けにしてしまうリスクを考えると、司法書士等の相続の専門家へ相談して対応をしておくことが必要となってきます。

司法書士は不動産と相続の専門家です。

遺産分割、相続登記、不動産の活用に関してお悩みのある場合、お気軽にご相談ください。

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東京国際司法書士事務所 代表司法書士 鈴木敏弘が監修

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