「相続人と連絡がとれない!?」相続は最初の連絡が肝心

 

 

 

 

 

ピンク=相続人

青=すでに亡くなっている人

 

家族構成、財産状況など

依頼者:長男

被相続人(亡くなった方):父

法定相続人:長男(依頼者)、異母兄弟および甥姪(代襲相続) 計5名

相続手続期間:10カ月

状況

・連絡の取ったことのない相続人Aさんがいる

・遺言書がないので、払戻し等、手続きには相続人全員の協力が必要

・現金で手元にのこる財産が少ない(預貯金数万円のみ)

・不動産の資産価値が低く売却しても費用の方がかさみマイナスになる可能性がある

・自分が相続したいという希望がある(生前面倒をみていた)

ご依頼後の相続手続き

《法定相続人への連絡》

戸籍収集が終わった後、Aさんへ相続手続きが必要なこと、ご協力いただきたい旨のお手紙を送ることにしました。

依頼人様の希望でご自身にてお手紙を作成していただき、当事務所にて内容を確認していくつかアドバイスをさせて頂きました。

ただし、今回は依頼者様の御要望によりそのままの文面で送ることにしました。

その後、数日経っても連絡がない状態が続き、何度かご連絡をお願いするお手紙を送付しました。

1カ月ほど経ってAさんからご連絡があり不安そうな様子ではありましたが、協力的な印象を受けました。

Aさんから財産状況について確認したいとの申し出があったため、財産目録を作成し提示しました。

その後、郵送にて印鑑証明書をご提示いただいたので引き続き遺産分割協議書の作成へと進めていきました。

《遺産分割協議書の作成》

Aさんも納得して依頼者様がすべて相続するという内容で遺産分割協議書を作成しました。

最初に依頼者様が署名捺印、その後Aさんへ金融機関の手続書類も含め送付しました。

《すべてのお手続きが停止》

書類をAさんへ送付したところ、ピタリと連絡が途絶えてしまいました。

何度か状況を伺うお手紙を送り、分割内容に対して納得できない場合は協議をやり直す旨も伝えました。

それでも、一度も連絡はなくそして書類の返送もありませんでした。

相手からの意思表示がなく、書類が揃わない以上、何もお手続きをすることができません。

依頼者は調停の手続きはできれば避けたいとのことでしたので、Aさんの連絡を待つことにしましたが、5カ月経過しても連絡はありませんでした。

調停の手続きで進めることを提案させていただき、ご自身で手続きを進めてみることになりました。

Aさんと連絡がとれる状態になれば、改めて連絡をいただくということになり、当事務所とのお手続きはこれで一旦完了となりました。

相続人同士が疎遠な場合は慎重に手続きを進める必要があります

相続人の中に面識のない相続人がいる場合、お互いに尊重していくことが大切になります。

とてもデリケートなものなので、最初の連絡がとても大事であり慎重に行う必要があります。

血縁関係があるとはいえ、全く会ったことのない相手なので、最初の印象が後々の手続きに影響を与えることがあります。

疎遠になっている親族がいる場合も、今回のように手続きがうまく進められなくなるケースがありますので、普段から親族関係を良好にしておくことは、スムーズな相続手続きを進めるための対策とも言えるでしょう。

また、遺言書をのこしておくことでスムーズに相続手続きを進めていくことができるケースが多くあります。

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この記事の監修について

東京国際司法書士事務所 代表司法書士 鈴木敏弘が監修

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