相続の用語集さ行(2)

生前贈与

生きている間に財産をあげる（贈与する）こと。

成年後見制度

判断能力の不十分な人を保護するため、本人の行為を制限するとともに本人のために法律行為を行なう等、支援する制度。

生命保険の非課税枠

相続人が受領した生命保険金や損害保険金は、一定額は相続税の対象とはならない。

500万円×法定相続人数＝非課税限度額となる。

ただし相続人以外が受領した場合、非課税枠の適用は受けられない。

積極財産

プラスの財産のこと。不動産や預貯金等の資産。

相続

人が亡くなったことにより、その人の財産や地位等を、配偶者や子どもなどの相続人が承継すること。

争族

相続が発生したことで、相続人同士がもめてしまう状態のこと。

相続関係説明図

相続関係（血縁関係）を図式で説明した書面。

相続欠格

相続人で民法891条に規定されている事由に当てはまる場合、その人の相続権を失わせる制度。

相続財産

被相続人が死亡時に所有していた財産のこと。プラスの財産ではなく、マイナスの財産も含まれる。

相続時精算課税制度

通常「暦年課税制度」のところ、相続時精算課税制度を選択した場合、被相続人が亡くなる前に財産を受け取っても（贈与）、2500万円までは贈与税がかからない。

メリットもデメリットもある制度なので、実際に利用する前に専門家に相談する方が良い。

相続税の２割加算

被相続人の財産を相続した人が、被相続人の配偶者と一親等の血族（被相続人の子どもや父母、代襲相続した直系卑属）以外の場合、相続税額が２割加算されること。

相続人（法定相続人）

被相続人の財産を相続する権利をもった人。

相続廃除

被相続人の意思によって相続権をはく奪する制度。

被相続人の生前に虐待や重大な侮辱を与えたり、著しい非行があった場合、家庭裁判所に申立てをして調停や審判により手続きされる。生前に手続きすることもできるし、遺言による手続きも可能。

相続分の譲渡

相続人が自分の相続権を他の相続人や第三者に譲渡すること。

相続放棄

相続人という立場を放棄し、すべての相続財産（資産および負債）を受け取らないこと。

家庭裁判所に申立てをして、相続放棄が認められたら、はじめから相続人ではなかったとみなされる。

贈与

財産をだれかにあげること。

尊属

父母や祖父母など、自分（対象者）よりも前の世代のこと。